人に説明するときに意識したい言葉の抽象度とは
あなたは人に物事を説明する事は得意ですか?
もしあなたが説明することが苦手と感じているなら、それはあなたの説明能力が低いということではありません
実は説明が上手い人は抽象度の高い言葉を使っているのです
説明が下手だと思っている人も抽象度の高い言葉を使うだけで相手に驚くほど物事を分かりやすく簡単に説明できるようになります
では抽象度の高い言葉とはどのような言葉なのでしょうか?
この記事では抽象度の高い言葉の説明とその利用法について説明していきます
抽象度の高い言葉と抽象度の低い言葉
いきなり抽象度の高い低いと言う話をされても困ると思いますので抽象度とは何かということから説明していきたいと思います
抽象度=イメージのしやすさ
つまり抽象度の高い言葉は、相手がイメージしやすい言葉ということになります
逆に抽象度の低い言葉は相手がとっさにイメージしにくい言葉です
抽象度の低い言葉の例は、よくベンチャー企業に入った意識高い系の人間が使いそうな言葉だと考えてください
結果にコミットメントする、アポイントメントを取る、アジャストするなどクッソ意味わからない横文字を使いたがる人っていますよね
これが典型的な抽象度の低い言葉を使う人間の特徴です
そう、説明の下手な人間はこのような言葉を使う傾向があるので、相手に理解されにくい現象が起きているのです
抽象度の低い言葉は、「あーアポイントメントってどういう意味だったっけ」と強制的に相手の脳を思考させます
同時に相手の言葉を聞かなければならないというマルチタスクになっているので、100%会話を聞き取る事が難しいのです
理解もされにくい上に、自分の話も100%聞いてくれないなんてとてももったいないですよね
だからこそ相手に自分の言葉を100%聞いてもらうためにも抽象度の高い言葉を使う必要があります
具体的な抽象度の高い言葉とは
ではどのような言葉を使えば言葉の抽象度をあげることが出来るのでしょうか
例えば、昨日見た夕日がきれいだったと相手に伝えたいとします
普通に「昨日見た夕日がきれいだった」と相手に伝えると相手の反応はどうなると考えられますか?
おそらく「そうなんだー、よかったね」と無難な反応になってしまいあまり会話が弾まないですよね
ただ抽象度の高い言葉を使う場合、
「昨日なんとなく帰りに、橋を通りかかった時にちらっと横を見たら、目の前が全部オレンジ色になったかと思う位きれいな夕日が見れたんです。あれは人生で1番きれいな夕日だったかもしれないですね」
このような説明をされたら相手の反応はきっと変わってくるはずです
抽象度の高い言葉と合わせたいテクニック
実は抽象度の高い言葉と合わせて使うとかなり有効な手段がいくつかあります
・ストーリー化
・意外性
・共感性
この3つを利用することによってより抽象度の高い言葉を活用することができます
ではどのようなテクニックなのか見ていきましょう
ストーリー化
上の例でも書いたように、ただ事実を話すのではなく相手が想像しやすいストーリーとして話すことが有効です
難しい専門書はすごく読みにくいのに、その専門書を漫画にしたものならすらすら読めてすごく頭に残っていると言う事はありませんか?
それはうまくその専門書をストーリーとして私たちに理解しやすいように書いてくれているからです
このカーネギーやドラッカーのマネジメント系の本が有名ですよね
意外性
意外性とはその話に興味を持ってもらうためのテクニックです
つまり相手が想像しなかったような言葉を使ったり、なにその事件!?と気になるようなキャッチーな言葉を使うことが有効です
つまり話の入り口を、「昨日腹がたつことがあってさ」と単調な始まりで語り始めるのではなく、
「昨日怒りでスマホ壊しかけたわ、ちょっと聞いてくれる」と何があったんだろう?と相手に思わせるような言葉を使うのがポイントです
とっさにこのような言葉が出てくる人はかなり珍しいので、様々な場合において使う言葉を限定しておくというのが便利でしょう
共感性
共感性とは、相手が言った言葉をもっとわかりやすい言葉に変換してあげる手法です
つまり相手の言葉をより簡単に訳することで、相手が「この人はちゃんと自分の話を聞いてくれているんだ」と感じることが重要です
この共感性をうまく使うと、相手から強親近感、信頼感を得ることができます
具体的には、
この程度で大丈夫です
これは朝から仕事に身が入らないという言葉を、もっと具体的な「嫌なことがあった時あるある」に変換している例ですが、基本的には相手の言葉をあるある言葉に変換することが一番簡単です
これだけで相手の心情をぐっと引き込むことができます
抽象度の高い言葉が自然に出てくる訓練法
ではどのように抽象度の高い言葉を選ぶ訓練をすれば良いのでしょうか
私たちは無意識に普段言葉を選んでいますが、抽象度の高い言葉を実際に無意識に選ぶことはかなり難しいです
普段から小さい子供に話し慣れている保育士などは抽象度の高い言葉を選ぶことが得意です
つまりは抽象度の高い言葉は小さい子供に教えるような簡単な言葉使うことが重要だということです
・言い換えてみる
・伝えることを意識してみる
・音声入力で確認する
言い換えてみる
文章よく書いている人には当たり前かもしれませんが、「この表現はこっちのほうがいいかな」って感じることがありますよね
それと同じように難しい言葉を簡単な言葉に言い換えてみる訓練が有効です
なぜ文章でできていることが話すことができないかというと、純粋にアウトプットの速度が違うからです
もちろんアウトプットの方法はいろいろありますが、私たちの脳は文章を考える時と言葉を発する時では脳が働く場所は異なります
なので文章でできていることが話すときにできないと現象が起きるわけです
解決策は脳に言葉を刷り込むことが1番近道です
この言葉はどんな言葉に言い換えられるかな?と連想ゲームのように考えてみることが楽しみながら出来る訓練法です
伝えることを意識してみる
もちろん言語なので、相手に伝わらなければ意味がありません
自分の言いたい事は、本当に相手に伝わってるのかを考えてみましょう
話しているときに、無駄な情報入れてしまって本来伝えたいことが横道にそれてしまう事はありませんか?
「貰ったりんごが甘くて幸せだった」ということが伝えたいのに、「でもりんごより梨が好きなんだよね」と情報を付け加えることで、相手は何が言いたかったのかが不明瞭になります
相手は「りんごが甘いって話だったのにいつの間にかりんごより梨が好き」という話になっていたと考えるわけです
それはあなたが伝えたかった情報ではないはずです
無駄な情報を相手に与えることで、目的の情報を伝えることができないなら、なるべく簡潔に相手に発信するということも手ですよ
音声入力で確認する
ここまでくれば後は音声入力で自分の文章を確認してみましょう
音声入力の優れた点は
・声で入力できる
・行ったことが確認できる
入力する手間は省き全力で喋ることに集中することができるのです
「本当に自分の伝えたい言葉が文章になってるのか」、「余計な言葉を言っていないか」ということを音声入力で確認することにしましょう
意外と無駄なことを言っていたりあやふやな言葉を付け加えていることが多々あります
これは実体験で、私もクソみたいなことを何故かペラペラ話していることがかなりありました
音声入力を駆使すると「あ、こんなところが無駄な文章だな」と新たなる発見がありますよ
抽象度の高い言葉で表現のプロになろう
どのような場面でも相手に伝えられると言う技術は無駄になりません
抽象度の高い言葉を知っていれば、難しい事柄を相手に伝える時もより自然により簡単な言葉で説明することができます
事柄を伝えれるようになればあなたのファンはおのずと増えてきます
一度訓練すれば一生使える話し方なので、ぜひ自分の抽象度の高いことを高めてみてください
それではっ